ゲーム×英会話の最新教育！！！
小学校で英語学習が始まる中、「勉強」としての英語に苦手意識を持つ子どもも少なくありません。
一方で、子どもたちはマインクラフトやフォートナイトなどのゲームには何時間でも夢中になります。
そこで注目されているのが、ゲームを活用した楽しい英語学習です。
実際に、ゲームを学習に取り入れる分野も登場し、ゲームを取り入れた英語教育の効果を示す研究も報告されています。ゲームで遊びながら自然と英語力を身につけることは可能で、「勉強」ではなく「遊び」の延長線上に英語学習を位置づけることで子どもの学習意欲も大きく高まります。
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本記事では、小学生の子どもがゲームを通じて自然に英語力を高められる5つのメリットを、具体的なゲーム例とともにご紹介します。
メリット1：ゲームで英単語や表現が自然と身につく
ゲームにはストーリーやアイテム名など、さまざまな英語の単語や表現が登場します。
例えばマインクラフトでは素材や道具の名称（例：「diamond（ダイヤ）」「craft（クラフトする）」など）を覚えたり、英語のメニューや設定を読み解くうちに語彙が増えていきます。
子どもにとってゲームの目的はクリアや冒険を進めることなので、分からない英語も文脈から推測しようとするでしょう。
実際、スロバキアのコメンスキー大学が2024年に行った研究（Kováčová et al., 2024）では英語で進行するゲームでは文脈から意味を推測しながら実用的な単語に繰り返し触れるため、読解力や語彙力が自然と身につくことが指摘されています。
出展：https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11260936/
学校の英語の授業と比較しても、ゲームを使ったグループの方が文法や語彙を多く習得できたという研究結果も報告されています。
出展：bilingualscience.com
このようにゲーム環境で楽しみながら英単語を覚えることで、子どもは知らず知らずのうちに英語の基礎力を高めていくのです。
メリット2：英語のリスニング力と発音が向上する
英語音声やキャラクターのせりふが含まれるゲームをプレイすることで、子どもたちのリスニング力や発音も鍛えられます。
例えば物語性のあるRPGや海外のFPSゲームでは、登場人物のセリフを英語音声で聞く機会があります。
ファイナルファンタジーなど英語版のゲームを遊んだフィンランドの子どもたちを観察した研究では、キャラクターの英語の台詞を真似てリピートしたり、次に何と言うか予測して発話する様子が記録されました。
このように遊びの中で発音やイントネーションを真似ることで、生きた英語の音に慣れていきます。また、オンラインゲームのボイスチャットで海外のプレイヤーとやり取りすれば、「Nice shot!（ナイスショット！）」や「Help me!（助けて！）」といったフレーズを聞き取って即座に反応する力も養われます。
事実、『フォートナイト』や『Among Us』などマルチプレイヤーゲームで英語を使った学生は、日常会話でもとっさの応答力が向上したとの報告があります。
ゲームを通じて楽しく英語を「聞く・話す」経験を積むことが、リスニング力アップと発音上達に繋がるのです。
メリット3：英語でのコミュニケーション能力を育める
オンライン対応のゲームは、世界中の人々とリアルタイムで繋がり協力できる点も大きな魅力です。今や多くのゲームにチャット機能が備わっており、ゲーム内で出会ったプレイヤーと文字や音声でコミュニケーションを取ることができます。
例えばチーム戦のFPSゲーム（APEX Legendsやフォートナイトなど）では、仲間との連携が勝敗を左右します。敵の位置を知らせたり作戦を立てたりする際、「Enemy here（敵発見）」「Need health（回復が必要）」といった状況に応じた英語表現を使いこなす必要があり、自然と実践的な英会話が行われます。
このように共通のゲーム目的に向かって英語でやりとりする経験の積み重ねが、学校の英語授業では得られない実践的なコミュニケーション能力を育むのです。ゲーム内で英語を使って意思疎通が図れた成功体験は、子どもに大きな自信を与え、「もっと伝えたい」という意欲にもつながります。
メリット4：学習意欲が高まり英語学習が長続きする
ゲームを活用すると英語の学習そのものが「遊び」になるため、子どものモチベーション維持に効果的です。従来の単語暗記やドリル学習では飽きてしまう子どもも、ゲームの中であれば「もっと知りたい」「クリアしたい」という好奇心に突き動かされ、結果的に長時間英語に触れても苦になりません。
実際に、ゲームのデザインには報酬やレベルアップといったゲーミフィケーションの要素があり、子どものやる気を引き出す工夫が凝らされています。
例えば人気ゲームAPEXを使った英語学習法では、「勉強」ではなく「遊び」の延長上で英語に触れさせることで子どもたちの学習意欲が大きく向上したとの報告もあります。
ゲームで得た英語フレーズを学校の授業で披露したり、ゲーム攻略のために自発的に英語で情報収集する子も出てくるでしょう。研究者も、ゲームによる英語学習は語彙やリスニングだけでなく学習者のモチベーション向上にも効果があると指摘しています。
好きなゲームを通じて楽しく学ぶことで、「英語って面白い！」という前向きな気持ちが芽生え、英語学習を継続する原動力になるのです。
メリット5：英語が世界とつながるツールになり自信がつく
ゲームを通じて英語を使う経験は、子どもにグローバルな視野と自信をもたらします。
オンラインゲームで海外のプレイヤーと言葉が通じた瞬間、子どもは英語が学校のテスト科目以上の「世界とつながるためのツール」だと実感します。
例えばマインクラフトの国際サーバーで海外の友達と一緒に建物を作ったり、協力ゲームで外国の人と力を合わせてミッションを達成した経験は、異文化への興味やコミュニケーションへの積極性を高めるでしょう。
こうした成功体験の積み重ねにより、「自分の英語が伝わった！」という達成感が子どもの自信となり、英語に対するポジティブな姿勢が育まれます。さらにゲーム内で学んだ英語表現を日常生活でも使ってみようとするなど、英語を実社会で活かす意識も芽生えてきます。英語に苦手意識を持ちやすい日本の子どもたちにとって、ゲームは英語との橋渡しとなり、自信を持って使いこなす第一歩となるのです。
おわりに
子どもが大好きなゲームは、使い方次第で英語力アップの強い味方になります。ゲーム英会話という言葉が生まれるほど、ゲームを通じて楽しく英語を学ぶ手法は注目されています。
保護者としてはゲームのやりすぎに注意しつつ、英語設定でプレイさせてみたり、教育用ゲームを取り入れてみるのも良いでしょう。ゲームで得た知識をきっかけに「もっと英語で〇〇をしてみたい！」と子どもが感じればしめたものです。
楽しみながら英語に触れる時間を増やし、教科書だけでは得られない生きた英語力を育んでいきましょう。信頼できる研究でも、ゲームを使った学習には語彙力・リスニング力・会話力の向上や学習継続への効果が認められています。ぜひお子さんの楽しい英語学習にゲームの力を活用してみてください。
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